日本図書館協会(読み)ニホントショカンキョウカイ

デジタル大辞泉 「日本図書館協会」の意味・読み・例文・類語

にほん‐としょかんきょうかい〔‐トシヨクワンケフクワイ〕【日本図書館協会】

図書館読書施設の進歩発展を図り、文化進展に寄与することを目的とする社団法人所管文部科学省。明治25年(1892)日本文庫協会として発足数度名称変更と改組を経て昭和22年(1947)より現名称で社団法人となる。JLA(Japan Library Association)。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「日本図書館協会」の解説

日本図書館協会

全国の図書館および図書館関係者の団体で,図書館事業の発展を図り,文化の進歩に寄与することを目的としている.1892(明治25)年に日本文庫協会として創立,1908(明治41)年現名称に改めた.1930(昭和5)年社団法人認可,2014年(平成26)に公益社団法人に認定された.個人会員と施設会員によって構成され,館種による部会と,各種の委員会,および都道府県に地方組織を持つ.個人会員3,296名,施設会員2,204を擁し,部会数6,委員会数28に上る(2019年現在).全国図書館大会を始めとする会合の開催,現職研修の実施,機関誌『図書館雑誌』(1907- )を始めとする多彩な出版活動,「図書館の自由に関する宣言」や「図書館員の倫理綱領」等の作成,「日本目録規則」等の基本ツールの作成と出版,図書館振興事業,認定司書事業,議会や行政への働きかけ,国際交流など,活動分野は多岐にわたる.

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本図書館協会」の意味・わかりやすい解説

日本図書館協会
にほんとしょかんきょうかい

人々の読書や情報資料の利用を支援する各種の図書館の充実と発展に資する事業を実施し、文化の進展と学術・科学の振興に寄与することを目的とする公益社団法人。英語名称はJapan Library Associationで、略称はJLA。事務局は、東京都中央区新川(しんかわ)。

 1892年(明治25)3月に日本文庫協会の名称で設立。アメリカ図書館協会(1876年設立)、イギリス図書館協会(1877年設立)に次いで世界で3番目に設立された図書館協会である。その後、1908年(明治41)に日本図書館協会に改称し、1930年(昭和5)に任意団体から社団法人に移行した。1945年に財団法人、1947年(昭和22)にふたたび社団法人、2014年(平成26)に公益社団法人となる。

 おもな事業は、図書館職員の研修・講習、図書館運営に関する相談・支援・政策提言、図書館全般に関する調査・研究、機関誌『図書館雑誌』や各種報告書の刊行などである。また、1906年以来、毎年、全国図書館大会を開催し(1940~1947年は中止)、図書館職員による実践発表などが行われている。これらの事業は、6の部会と30の委員会を中心に進められている。

[野口武悟 2020年8月20日]

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百科事典マイペディア 「日本図書館協会」の意味・わかりやすい解説

日本図書館協会【にほんとしょかんきょうかい】

図書館事業を推進する団体。財団法人。前身は1892年創立の日本文庫協会で,帝国図書館初代館長田中稲城らの努力で成立。1893年和漢図書目録編纂(へんさん)規則を制定。1908年現名に改称。機関誌《図書館雑誌》。
→関連項目日本十進分類法日本目録規則

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