日高川町(読み)ひだかがわ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日高川町」の意味・わかりやすい解説

日高川〔町〕
ひだかがわ

和歌山県中西部,日高川の中流域を占める市。2005年川辺町,中津村,美山村の 3町村が合体。ミカンナツミカンなど柑橘類の栽培が盛んで,ジュース工場が立地。山地大部分を占めるため,スギ,ヒノキ,マツを中心とした林業シイタケの栽培も行なわれる。穿入蛇行の激しい日高川の水位差を利用した,尾曾谷ダム,椿山ダムなどがある。中心集落の鐘巻にある道成寺は大宝1(701)年紀道成(きのみちなり)の建立といわれ,本尊の千手観音立像と菩薩立像はいずれも国宝。境内は国の史跡仁王門本堂は国の重要文化財にそれぞれ指定されている。安珍と清姫の一連の縁起物語「道成寺物」でも知られる。町域の一部は城ヶ森鉾尖県立自然公園に属する。町の西端を JR紀勢本線が通り,湯浅御坊道路のインターチェンジがあるほか,国道424号線が通じる。面積 331.59km2。人口 9219(2020)。

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日本歴史地名大系 「日高川町」の解説

日高川町
ひだかがわちよう

2005年5月1日:日高郡川辺町中津村美山村合併
【川辺町】和歌山県:日高郡
【中津村】和歌山県:日高郡
【美山村】和歌山県:日高郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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