景山公園(読み)けいざんこうえん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「景山公園」の意味・わかりやすい解説

景山公園
けいざんこうえん / チンシャンコンユワン

中国の首都北京(ペキン)のほぼ中央、紫禁城(しきんじょう)の北の一郭を占める景勝地。標高43メートルの人工の丘で、金(きん)代に離宮を造営した際、現在の北海を掘った土を堆積(たいせき)してつくられた。元(げん)代には宮廷庭園とされ、明(みん)の永楽(えいらく)年間に紫禁城の筒子河(とうしが)をさらって五つの峰をつくり、乾隆帝(けんりゅうてい)がその峰の上に万春亭をはじめとする山亭を建てた。ほかに壽皇(じゅこう)殿、観徳(かんとく)殿や花園がある。

[船越昭生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界の観光地名がわかる事典 「景山公園」の解説

けいざんこうえん【景山公園】

中国の首都北京、故宮博物院の北にある、高さ92mの景山を中心にした公園。明の時代に紫禁城が建設されたとき、元の時代に御苑があった場所に堀を掘った際の残土を積み上げ、5つの峰を持つ人工の山(景山)を築造した。風水の考え方から、紫禁城に邪気が入り込まないように、宮殿真北に山をつくったといわれている。5つの峰には、清朝の乾隆帝時代に建てられた亭がある。その一つの中峰の頂上にある、万春亭から望む故宮展望が素晴らしい。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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