暗点(読み)あんてん(英語表記)scotoma

翻訳|scotoma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

暗点
あんてん
scotoma

視野のなかで部分的に見えない部位。出現する場所により中心,輪状あるいは周辺暗点などと呼ばれ,程度により,まったく見えない絶対暗点と,不鮮明に見える比較暗点に分けられる。一過性にきらきらと光るように現れる内輝暗点もある。また,暗点があっても自覚しない虚性暗点と,自覚している実性暗点とがある。マリオット盲点は虚性暗点である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

あん‐てん【暗点】

視野中の島状の欠損部分。視神経の通路にあたる盲点や、目の病気で病状として現れるものがあり、その部分は暗色を呈する。
隠された部分、また事柄。
「信吾が話しそびれたような―は」〈康成・山の音〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

暗点
あんてん

視野中にある限局性の視野欠損(見えない部分)をいい、その生理的なものを盲点という。暗点は性質によっていろいろに分類できる。暗色のうち、斑点(はんてん)として自覚できるものを実性暗点といい、自覚できないものを虚性暗点という。盲点は生理的な虚性暗点である。視野の中心に現れる暗点を中心暗点といい、円形や類円形のものが多く、視力の低下を伴う。盲点(マリオットの盲斑(もうはん))と中心暗点が連結したものを盲点中心暗点といい、視神経と乳頭黄斑線維束の疾患によっておこる。そのほか、注視点の付近にある暗点を副中心暗点、中心部と周辺部の視野が残っていて、その中間に輪状の視野欠損がみられるものを輪状暗点という。また、視野検査で検査視標のまったく見えない暗点を絶対暗点、視標が不鮮明にぼけて見え、あるいは色視標では異なった色に見える暗点を比較暗点という。[太田安雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の暗点の言及

【視野】より


[視野の異常]
 網膜から後頭葉視覚中枢までの視覚伝導路のいずれかの異常によって起こるが,逆に視野異常の形から,その病変部位を診断することも可能である。視野欠損は,基本的に狭窄,沈下,暗点の3種類に分類される。視野狭窄defectとは,すべての刺激に対し感度がまったく消失した部分が拡大して視野が狭まるものをいう。…

※「暗点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ブラックフライデー

米国などで、感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。休日とする職場が多く、商店にとってはクリスマス商戦の初日に当たる。「ブラック」は、買い物客による混雑、または黒字を連想させることから。→サイ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

暗点の関連情報