望月信亨(読み)モチヅキシンコウ

デジタル大辞泉 「望月信亨」の意味・読み・例文・類語

もちづき‐しんこう〔‐シンカウ〕【望月信亨】

[1869~1948]仏教学者。福井の生まれ。加納法宣につき得度浄土宗を学んだ。「仏教大辞典」を完成

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精選版 日本国語大辞典 「望月信亨」の意味・読み・例文・類語

もちづき‐しんこう【望月信亨】

  1. 仏教学者。越前福井県)の人。浄土宗の僧。大正大学学長。明治三九年(一九〇六)「法然上人全集」を完成。その後、「仏教大辞典」の仕事にかかり、曲折を経て昭和一一年(一九三六)に全五巻を完結した(その後全一〇巻に増補)。このほか大日本仏教全書編纂中心としても活躍。明治二~昭和二三年(一八六九‐一九四八

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20世紀日本人名事典 「望月信亨」の解説

望月 信亨
モチヅキ シンコウ

明治〜昭和期の仏教学者,僧侶 大正大学学長;浄土宗管長;知恩院門跡。



生年
明治2年9月24日(1869年)

没年
昭和23(1948)年7月13日

出生地
越前国今立郡国高村(福井県武生市)

別名
幼名=松原 勝次郎

学歴〔年〕
浄土宗宗学本校専門科〔明治28年〕卒

学位〔年〕
文学博士(東京帝大)〔大正13年〕

経歴
明治13年得度。19年京都浄土宗・西部大学林入学、20年東京浄土宗本校(芝学園)に転じ、28年宗学本校専門科卒。この間、26年神戸市藤之寺に入り望月と改姓比叡山で天台教学を修め、32年浄土宗高等学院(東京・小石川)教授。39年「法然上人全集」、次いで「浄土宗全書」、さらに39年秋から昭和11年までに「仏教大辞典」(全7巻)を編集刊行。また「仏教大年表」を作り、高楠順次郎らと「大日本仏教全書」(全150巻)の刊行に従事した。この間、明治41年宗教大学講師、大正3年同学長・教授、15年大正大学教授、昭和5〜17年同学長。19年浄土宗管長となり、総本山知恩院に住み知恩院独立に尽力した。22年日本学士院会員。著書に「浄土教の起源及発達」「支那浄土教理史」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「望月信亨」の解説

望月信亨 もちづき-しんこう

1869-1948 明治-昭和時代の仏教学者。
明治2年9月24日生まれ。浄土宗高等学院教授,大正大学長,浄土宗管長を歴任。満30年を要した「仏教大辞典」7巻を昭和12年に完成させ,この間に大村西崖らと「大日本仏教全書」150巻も刊行した。昭和23年7月13日死去。80歳。越前(えちぜん)(福井県)出身。浄土宗学本校卒。旧姓は松原。

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367日誕生日大事典 「望月信亨」の解説

望月 信亨 (もちづき しんこう)

生年月日:1869年9月24日
明治時代-昭和時代の仏教学者。大正大学教授;浄土宗管長;知恩院門跡
1948年没

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