木場貞長(読み)コバ サダタケ

20世紀日本人名事典 「木場貞長」の解説

木場 貞長
コバ サダタケ

明治・大正期の文部官僚,教育行政



生年
安政6年9月(1859年)

没年
昭和19(1944)年6月3日

出生地
薩摩国鹿児島(鹿児島県)

学歴〔年〕
東京帝大文学部政治理財科〔明治13年〕卒

学位〔年〕
哲学博士(ハイデルベルク大学)〔明治18年〕,法学博士〔明治32年〕

経歴
文部省に入り明治15年ドイツ留学、帰国後文部省御用掛となり、森有礼文相の下、19年学制改革を援けて以来、教育行政に携わり、兵庫県書記、22年法制局参事官、26年文部大臣秘書兼参事官、普通学務局長、官房長、文部次官、高等教育会議委員など歴任。また東京帝大法科大学、東京高等師範、慶大各講師、39年貴族院議員、大正3年行政裁判所第3部長となり11年まで務めた。著書に「教育行政」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「木場貞長」の意味・わかりやすい解説

木場貞長
こばさだたけ

[生]安政6(1859)
[没]1944
明治の教育行政家,行政法学者。法学博士。薩摩藩士の家に生れる。東京大学で哲学,政治学を学び,1880年卒業。ハイデルベルク大学留学。帰国後文部省に勤務,森有礼文相のもとで学制改革に参画した。 1903~06年文部次官。貴族院議員を経て,13~22年行政裁判所第三部長。この間高等教育会議議員,臨時教育会議文政審議会などの委員として学制改革に貢献した。著書に『教育行政』 (1902) など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木場貞長」の解説

木場貞長 こば-さだたけ

1859-1944 明治-昭和時代前期の官僚。
安政6年9月3日生まれ。文部省にはいり,ドイツ留学後,森有礼(ありのり)文相のもとで学制改革にたずさわる。のち文部省官房長,次官などを歴任。貴族院議員。昭和19年6月3日死去。86歳。薩摩(さつま)(鹿児島県)出身。東京大学卒。名は「さだなが」ともよむ。著作に「教育行政」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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