木山寺(読み)きやまじ

日本歴史地名大系 「木山寺」の解説

木山寺
きやまじ

[現在地名]落合町木山

木山の山頂木山神社奥宮と並んである。山号医王山。高野山真言宗。「作陽誌」によれば一名普善寺と称し、木山感神院(木山神社)別当寺であった。開基は不詳であるが(「木山寺旧記」によれば弘法大師)弘安―永仁(一二七八―九九)頃、朝賢・朝宥をもって中興とする。本堂本尊薬師如来で、護摩堂・阿弥陀堂・観音堂・六地蔵堂があったが、天正五年(一五七七)焼失、また古くは西光房・東泉房など一二房を有していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「木山寺」の解説

木山寺

岡山県真庭市南部、木山の山頂にある高野山真言宗の寺院。山号は医王山、本尊は薬師如来。もとは隣接する木山神社との神仏習合で、木山宮と呼ばれた。

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世界大百科事典(旧版)内の木山寺の言及

【落合[町]】より

…高瀬舟による旭川舟運の上限で,江戸時代は河港として発展した。また木山神社や会陽(えよう)(裸祭)で知られる木山寺の門前町でもある。現在も中国自動車道落合インターチェンジがあり,国道313号線,JR姫新線の通る交通の要地である。…

※「木山寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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