日本歴史地名大系 「木山村」の解説 木山村きやまむら 熊本県:鹿本郡菊鹿町木山村[現在地名]菊鹿町松尾(まつお)・池永(いけなが)初田(はつた)川の上流にあり、東は大林(おおばやし)村、南は米原(よなばる)村、西は龍徳(りゆうとく)村、北は道場(どうじよう)村と接する。天正一七年(一五八九)の検地帳によると田二六町四反六畝余・畑一三町三反七畝余、分米四〇〇石余、田字は福円寺まへ・田中のまへ・長田・くわノ木たなど約七五、畑字はその畠・うしろ・やき・山ノ口など約五五がみえる。近世は菊池郡深川手永に属した。寛永一二年(一六三五)の地撫帳には田一七町一反七畝・畑八町九反八畝余、高三四七石七斗余。宝暦一四年(一七六四)の下ケ名寄帳では田畑三八町八反七畝余・高四一六石七斗余、うち上知・御給知が三二町六畝、新地・御郡間新地分は三町九反一畝余、田下ケ名は大坪・小鶴・松尾平・狐・山ノ口など約五五、畑には正久寺・小首・大古井・毛路尾など約五〇の下ケ名がみえ、田畑ともにみえるのは山ノ下・立野・地の岸・津合など四二に及ぶ。 木山村きやまむら 岡山県:真庭郡落合町木山村[現在地名]落合町木山下方(しもがた)村の北に位置する。村域は木山(四一四メートル)の山地および南側の緩斜面に広がる。西は日野上(ひのうえ)村。村内に木山寺および木山神社があり、村の成立・発展に関してはこの両寺社とのかかわりが深かった。応永一八年(一四一一)四月二二日の赤松義則寄進状(木山寺文書)で「木山方」の田畠が惣社(現木山神社)に寄進されている。 木山村きやまむら 福岡県:京都郡犀川町木山村[現在地名]犀川町木山・生立(おいたつ)今(いま)川の西岸、御所(ごしよ)ヶ岳(二四六・九メートル)の南麓に位置する。南は谷口(たにぐち)村。南部の低丘陵地に古代の木山廃寺、生立八幡神社がある。応永元年(一三九四)六月の年紀をもつ生立八幡宮の僧形八幡神坐像胎内銘に「仲津木山郷生立八幡宮」とみえ、当時「木山郷」と称されていたようである。元和八年人畜改帳によると御蔵納分の高一千二七石余、家数三五・人数七二(うち庄屋一・百姓八・名子一五)、牛一一・馬四。寛永九年(一六三二)の高一千三五石余(「仲津郡寛永六年七年八年三ヶ年之御免帳」永青文庫)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by