木村清松(読み)キムラ セイマツ

20世紀日本人名事典 「木村清松」の解説

木村 清松
キムラ セイマツ

明治〜昭和期の牧師 日本基督教団巡回牧師。



生年
明治7年4月7日(1874年)

没年
昭和33(1958)年1月14日

出生地
新潟県五泉町(現・五泉市)

学歴〔年〕
東北学院卒,ムーディ聖書学校卒

経歴
新潟県の北越学館在学中にキリスト教の存在を知り、明治24年牧師・堀貞一の許で洗礼を受ける。東北学院に学んだのち27年にアメリカへ渡り、太平洋神学校やムーディ聖書学院で神学を研究した。帰国後は京都の洛陽教会や長野の軽井沢教会で牧師を務め、さらに郷里の新潟県五泉に五泉協会を設立するなど各地で活躍。特に日本基督教団巡回伝道師としての活動で本領を発揮し、日本国内のみならず4度に渡って世界伝道旅行を挙行。その説教ユーモアに富み、影響を受けて建てられた教会は20を越えると言われる。著書に「世界一周伝道旅行」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「木村清松」の意味・わかりやすい解説

木村清松 (きむらせいまつ)
生没年:1874-1958(明治7-昭和33)

日本組合教会,日本基督教団牧師。新潟県五泉市の生れ。北越学館に学び,入信。東北学院を経て1894年渡米,太平洋大学,ムーディ神学校に学ぶ。1901年帰国,洛陽教会,上海中日教会,軽井沢教会などの牧師,日本基督教団の巡回教師を勤めた。エバンジェリスト,説教者として知られ,国内外の伝道に活躍した。著書に《世界一周伝道旅行》(1907),また実弟岩村清四郎による伝記《基督に虜はれし清松》(1934)がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「木村清松」の意味・わかりやすい解説

木村清松
きむらせいまつ

[生]1874. 新潟
[没]1958.1.14.
キリスト教の伝道師。北越学館に学び,17歳のとき堀貞一より受洗。東北学院から 1894年渡米してムーディ神学校入学。 1901年按手礼を受け翌年帰国。 08年京都洛陽教会へ赴任。その後五泉教会,中国の奉天教会,上海日本人教会を創設。雄弁,熱烈な説教家として令名をはせ,大正中期には再臨信仰を説いて内村鑑三中田重治らと各地に預言研究会を開いた。 24年大阪天満教会へ赴任。この間,3回にわたる世界一周伝道をはじめ内外各地に大伝道会を開き,巡回牧師として活躍した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木村清松」の解説

木村清松 きむら-せいまつ

1874-1958 明治-昭和時代の牧師。
明治7年4月7日生まれ。北越学館在学中キリスト教に入信。明治27年渡米して太平洋神学校,ムーディ聖書学院にまなぶ。帰国後,洛陽教会(京都),軽井沢教会などの牧師,日本基督(キリスト)教団の巡回教師をつとめた。昭和33年1月14日死去。83歳。新潟県出身。著作に「世界一周伝道旅行」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android