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二六新報 にろくしんぽう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

二六新報
にろくしんぽう

秋山定輔が 1893年 10月 26日に創刊した日刊新聞。記事が硬くて売行き不振のため,95年6月に休刊,1900年2月1日復刊した。復刊後は,三井財閥への暴露攻撃,たばこ王岩谷天狗退治,吉原の娼妓の自由廃業キャンペーンなどで世間の注目を集め,日露戦争直前には日本一の発行部数を誇った。

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百科事典マイペディアの解説

二六新報【にろくしんぽう】

1893年10月26日に秋山定輔〔1868-1950〕が創刊した日刊紙。経営難のため1895年6月にいったん休刊,1900年2月1日に復刊した。三井財閥に対する攻撃,〈天狗煙草〉の煙草王岩谷松平〔1849-1920〕の宣伝,廃娼問題,向島の労働者懇親会の主催などで人気を集め,〈東洋第一の発行部数〉を誇った。
→関連項目新聞

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世界大百科事典 第2版の解説

にろくしんぽう【二六新報】

秋山定輔によって1893年(明治26)に創刊された日刊新聞。紙名は発行年にちなむ。編集には鈴木天眼,柴四朗らが当たり,対外強硬政策を主張した。しかし資金難のため95年いったん廃刊,1900年秋山の同郷(岡山)の鉱山事業家坂本金弥の資金援助を得て再刊された。三井財閥攻撃,娼妓の自由廃業問題,煙草王岩谷松平攻撃などのキャンペーンによって一躍人気を博した。社説から三面記事まで全紙面を動員した扇情的な醜聞暴露記事が,安い紙代とあいまって当時の都市下層民衆に好意的に迎えられたところに成功の原因がある。

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大辞林 第三版の解説

にろくしんぽう【二六新報】

秋山定輔ていすけが1893年(明治26)東京で創刊した日刊紙。廃娼問題などをとりあげ人気を集めたが、たび重なる発禁処分と改題・内紛の末、1940年に廃刊。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

二六新報
にろくしんぽう

1893年(明治26)10月26日、秋山定輔(ていすけ)が東京で創刊した日刊紙。経営難で95年6月から休刊したが、1900年(明治33)2月1日、岡山の坂本金彌(きんや)の援助を受けて復刊すると、三井攻撃、天狗煙草(てんぐたばこ)の岩谷(いわや)松平退治、廃娼(はいしょう)問題、向島(むこうじま)の労働者懇親会などのキャンペーンを次々紙上に連載、大衆の人気を集め、紙上で「東洋第一の発行部数」と誇っている。しかし日露開戦の直前、秋山がロシアのスパイ(露探(ろたん))といううわさをたてられ、04年3月衆議院議員を辞職するころから『二六新報』の人気は下降し始め、発売禁止処分を受けたこともあって、4月15日『東京二六新聞』と改題した。以後09年12月『二六新報』、14年(大正3)7月『二六新聞』、同年11月『世界新聞』、18年2月『二六新報』と改題を繰り返した。秋山は11年4月引退、以後、秋田清、矢野晋也(しんや)、川村正夫らが主宰したが、昭和に入ると内紛続きで二、三流紙に転落、40年(昭和15)9月11日、戦時統合で廃刊した。この新聞が受けた発禁、差押え、さらに発行停止の回数は他に類例がないのも特徴である。[春原昭彦]

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世界大百科事典内の二六新報の言及

【秋山定輔】より

…東京帝大法科卒業。1893年《二六新報》を創刊。同紙は1年余で中絶したが,1900年に再刊,三井攻撃,娼妓の自由廃業等の徹底した醜聞暴露キャンペーンによって人気を博した。…

【ジャーナリズム】より

…《日本人》は高島炭鉱の坑夫の労働条件の過酷さを訴えて,いわゆるルポルタージュの先駆となり,《日本》は正岡子規の俳句再興の舞台となって国民的なひろがりをもつ短詩型文芸慣習を定位するなど,日本の近代文学に貢献した。また黒岩涙香の《万朝報》や秋山定輔の《二六新報》は,それぞれに政・財界人のめかけ囲いを暴露したり,民営タバコのもうけがしらの私行をあばいたり,吉原の娼妓を解放したりなどしてセンセーショナルな紙面構成をはかり,廉価なこととあいまって大衆的な新聞となった。とくに《万朝報》の用紙がうす桃色だったこともあって赤新聞とさげすまれたが,これは既成体制の選良層が放ったものであった。…

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