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本証寺(読み)ほんしょうじ

世界大百科事典 第2版の解説

ほんしょうじ【本証寺】

愛知県安城市野寺町にある真宗大谷派の寺。三河三ヵ寺の一つで,山号は雲竜山。開基慶円(きようえん)は下野小山(おやま)氏出身の天台僧であったが,三河で親鸞に帰依したと伝える。鎌倉末期の《善光寺如来絵伝》《聖徳太子絵伝》(いずれも重要文化財)や,文和4年(1355)の奥書のある《教行信証延書》2冊を蔵しており,開創の古さを裏づける。7代空円のときに蓮如に帰依し,三河本願寺派の中心となった。1549年(天文18)の門徒連判状に武士門徒115名が署名していることは有名で,このような本証寺門徒団の性格は,これら土着武士団を家臣団に組織しようとする徳川家康との対立を生み,1563年(永禄6)に始まる三河一向一揆となった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報