本迹二門(読み)ホンジャクニモン

デジタル大辞泉 「本迹二門」の意味・読み・例文・類語

ほんじゃく‐にもん【本×迹二門】

仏語法華経本門迹門しゃくもん。同経の如来寿量品釈迦本迹が説かれていることにより、智顗ちぎが法華経の前半迹門後半を本門とした。

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精選版 日本国語大辞典 「本迹二門」の意味・読み・例文・類語

ほんじゃく‐にもん【本迹二門】

  1. 〘 名詞 〙 法華経の本門と迹門のこと。法華経二八品を二分して、前半一四品を迹門、後半一四品を本門という。本門では釈迦が久遠本仏であることを明かし、迹門では仏陀伽耶でさとりを開いた仏として、つまり本仏の応現・垂迹として教えを説くすがたが示されている。本迹。
    1. [初出の実例]「法華経の本迹二門は日月の如し」(出典:日蓮遺文‐法華題目鈔(1266))

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本迹二門」の意味・わかりやすい解説

本迹二門
ほんじゃくにもん

仏教用語。本門と迹門のこと。本門とは (永遠の昔に悟りを開いた) 真の仏,すなわち本地を表わす面で,迹門とは本地の仏が衆生済度のために応現している面をさす。『法華経』如来寿量品第十六を典拠として現れてきた思想である。特に天台宗日蓮宗密教において,本迹二門は大いに論議されている。

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