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村松友視 ムラマツトモミ

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デジタル大辞泉の解説

むらまつ‐ともみ【村松友視】

[1940~ ]小説家。東京の生まれ。梢風の孫。編集者を経て執筆活動に入る。プロレス芸能人テーマにした独特な語り口の小説で文壇に新風を吹き込む。「時代屋の女房」で直木賞受賞。他に「鎌倉のおばさん」、エッセー「私、プロレスの味方です」「アブサン物語」など。

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百科事典マイペディアの解説

村松友視【むらまつともみ】

小説家。東京生れ。祖父は小説家村松梢風。慶応大学卒。中央公論社で《小説中央公論》《婦人公論》,文芸雑誌《海》の編集に携わり,そのかたわら《私,プロレスの味方です》(1980年)を執筆,流行作家となる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

村松友視 むらまつ-ともみ

1940- 昭和後期-平成時代の小説家。
昭和15年4月10日生まれ。村松梢風の孫。昭和38年中央公論社にはいり,雑誌編集者をつとめる。55年エッセイ集「私,プロレスの味方です」で注目され,56年退社。57年都会人の哀歓をえがいた「時代屋の女房」で直木賞。平成9年「鎌倉のおばさん」で泉鏡花文学賞。東京出身。慶大卒。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

村松友
むらまつともみ
(1940― )

小説家。東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。祖父は『本朝画人伝』『近世名勝負物語』などで知られる作家村松梢風(しょうふう)。新聞記者だった父親は、友が生まれる7か月前に上海(シャンハイ)で病死。そのため梢風の末子として届けられる。以後、小学校から高校卒業まで静岡県清水市(現静岡市)で祖父母と暮らす。祖父母からは、両親とも死んだと聞かされていたが、実母の存在を知ったのは高校生のときだった。再婚したその母との出会いや上海を訪れたときの模様、あるいは妻と別居して愛人と暮らす祖父梢風の姿は、自伝的長編『上海ララバイ』(1984)、『鎌倉のおばさん』(1997。泉鏡花賞受賞)などに詳しい。鎌倉のおばさんとは虚言癖があった梢風の愛人で、彼女の死をきっかけにそれまで秘密とされていた家庭の事情が次第に明らかになっていく。
 大学卒業後、出版社に勤務。18年間の編集者生活で、武田泰淳・百合子(1925―98)夫妻、野坂昭如、田中小実昌、吉行淳之介、唐十郎など多くの作家たちと出会い、親交を深める。この編集者時代のことは『夢の始末書』(1984)などで描かれているが、作家となったあとも、吉行淳之介は村松の鋭い目つきを「キャバレーのスカウトマン」のようだと、冗談まじりながら編集者としての目利きぶりを指摘していた。文筆家として脚光を浴びたのは、1980年(昭和55)『私、プロレスの味方です』がベストセラーとなったことによる。しかし、それ以前から勤めのかたわら吉野英生の筆名で小説を発表していた。本格的な作家活動は『野性時代』に発表した短篇「セミ・ファイナル」(1981)、「泪(なみだ)橋」(1981)が第85、86回と立て続けに直木賞の候補になってから。三度目の候補作となった『時代屋の女房』(1982)で第87回直木賞を受賞。このとき山口瞳は「私、村松の味方です」と、洒落(しゃれ)た選評を書いた。以後「フィクションとノンフィクションの間の畦道(あぜみち)」「純文学とエンターテインメントの踊り場」で活躍の場を広げる。放浪癖のあるヒロインが幽霊と浮気をする怪談風ロマンスで、時代屋シリーズの第三作でもある『時代屋の女房 怪談篇』(1986)や『海猫屋の客』(1986)、『酒場横町の人々』(1987)、愛猫アブサンとの21年間の日々を綴(つづ)った『アブサン物語』(1995)、『帰ってきたアブサン』(1996)、『アブサンの置土産』(2001)、虚実の間に住む作家の日常を描いた『ある作家の日常』(2002)など著作は数多い。[関口苑生]
『『酒場横丁の人々』(1987・毎日新聞社) ▽『アブサンの置土産』(2001・河出書房新社) ▽『ある作家の日常』(2002・河出書房新社) ▽『鎌倉のおばさん』(新潮文庫) ▽『夢の始末書』(ちくま文庫) ▽『上海ララバイ』(文春文庫) ▽『私、プロレスの味方です』『時代屋の女房』『時代屋の女房 怪談篇』(角川文庫) ▽『海猫屋の客』(朝日文庫) ▽『アブサン物語』『帰ってきたアブサン』(河出文庫)』

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