東京アメッシュ(読み)とうきょうあめっしゅ(その他表記)Tokyo amesh

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東京アメッシュ」の意味・わかりやすい解説

東京アメッシュ
とうきょうあめっしゅ
Tokyo amesh

東京都下水道局が1988年(昭和63)より導入した降雨情報システム呼称(登録商標)。情報対象地域は、東京都だけでなく、埼玉、千葉、神奈川など関東地方とその隣接地域まで含む。情報の一部はインターネットで一般向けに公開されており、パソコンや携帯電話で見ることができる。地図上に表わされた5分間隔で更新される観測データは、集中豪雨ゲリラ豪雨の予測・対応などに役立っている。

 路面をはじめ地表の多くがコンクリート等で覆われ、都市化が著しく進んでいる東京都では、強い雨が降ると下水があふれ、浸水被害が起きる傾向がある。こうした水害にそなえて、ポンプ所や水再生センターなど下水道施設の運転を適切に行うには、気象庁AMeDAS(アメダス)(自動気象観測網)による1時間ごとの観測では間に合わず、より短い時間間隔の観測値のすばやい入手が必要となる。そのため東京アメッシュでは、都内に設置された約100か所(アメダスの10倍の密度)の雨量計と、2台のレーダー(多摩地区の降雨状況を観測するための稲城(いなぎ)レーダーと東京23区を観測する港区レーダー)の観測値から、雨の状況をすばやく把握し情報システムに反映させた。2001年(平成13)と2007年にシステムの大幅な増強が行われ、2012年時点では、さらなる精度向上のため、近隣自治体のレーダーや雨量計の観測値もシステムに取り込んでいる。

饒村 曜]

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デジタル大辞泉プラス 「東京アメッシュ」の解説

東京アメッシュ

東京都下水道局が提供する降雨情報サービス。降雨情報システムとしての運用開始は1988年。2002年4月より一般向け情報サイトの運営を開始。都内各地域の降水量を観測に基づききめ細かく表示自分居場所行き先の天気を確認することができる。AndroidやiPhone向けのアプリもある。

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