稲城(読み)いなき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

稲城
いなき

稲を積んで造る柵の意という。『古事記垂仁天皇,『日本書紀』垂仁天皇5年の条,雄略天皇 14年の条,崇峻天皇即位前の条などにみえる。を積んで諸事態にそなえた砦とも考えられる。稲置 (いなぎ) との関係は不明。

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デジタル大辞泉の解説

いな‐き【稲城】

《「いなぎ」とも》
古代、家の周囲に稲を積み上げて敵の矢を防ぐ備えとしたもの。
稲束を貯蔵する小屋。 秋》

いなぎ【稲城】

東京都中南部、多摩川沿岸の市。ナシ産地住宅地化が進む。人口8.5万(2010)。

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デジタル大辞泉プラスの解説

稲城

東京都稲城市で生産される早生の赤ナシ。600グラム以上の大玉になるものもある。果肉は柔らかで糖度が高い。稲城市東長沼の生産者、進藤益延氏が「新高」と「八雲」の交配により作出。「稲城の梨」は地域団体商標。

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大辞林 第三版の解説

いなぎ【稲城】

〔「いなき」とも〕
古代、家の周囲に稲を積み上げて、敵の矢や石を防ぐ防壁としたもの。
稲の束を貯蔵する小屋。

いなぎ【稲城】

東京都南部、多摩川中流南岸の市。ナシの産地として知られる。近年、丘陵部の宅地化が著しい。

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精選版 日本国語大辞典の解説

いな‐き【稲城】

〘名〙 (「いなぎ」とも)
① 上代、敵に急襲された場合など、わらの束を家の周囲に積み上げて胸壁とし、矢や石などを防いだもの。後世、城の意にも用いた。
※古事記(712)中「其の王、稲城(いなき)を作りて待ち戦ひき」
稲束を積み置き、貯蔵する小屋
※読本・南総里見八犬伝(1814‐42)三「彼(かの)番作田(ばんさくた)の稲城(イナキ)とせん」
[補注]「古事記伝」に師説を引用し、稲を置く所は盗難予防などのため、垣、みぞを構築して固く構えたところから、堅固な備えのある意で、比喩的表現と解している。

いなぎ【稲城】

東京都中南部の地名多摩川中流南岸から多摩丘陵にまたがり、住宅地の開発が進む。多摩川ナシの産地。昭和四六年(一九七一)市制。

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