東佐味村(読み)ひがしさびむら

日本歴史地名大系 「東佐味村」の解説

東佐味村
ひがしさびむら

[現在地名]御所市大字東佐味

かぜもり東南方に位置。「日本書紀」神功皇后五年三月七日条に葛城襲津彦の新羅遠征に関し「是の時の俘人等は、今の桑原佐糜さび高宮・忍海、凡て四邑の漢人等が始祖なり」とあり、「姓氏録」右京皇別には「佐味朝臣 上毛野朝臣同祖、豊城入彦命之後也、日本紀合」とみえる。

寛弘三年(一〇〇六)の大和国栄山寺牒(栄山寺文書)に「佐味条七里十坪」の条里名があり、応永二五年(一四一八)の吐田庄注進文(春日神社文書)には葛上郡四三条一里内に東サビ・西サビの地名を記している。

近世初めは、佐味郷に属し御所藩領。元禄郷帳には「古ハ佐味村と申候神通寺村」とあり、神通寺じんどじ村の枝郷として東佐味村があり幕府領(→神通寺村

東佐味村
ひがしさみむら

[現在地名]田原本町大字満田まんだ

佐味村の東南に位置。近世初期は佐味村のうちだが、元禄郷帳の村高は五一四・一〇六石、「佐味村之枝郷」と記す。天保郷帳には「満田村」として「古ハ東佐味村、佐味村枝郷」とある。「磯城郡誌」は「満田は初め万田なりしか平野家二代の領主曾て領地を巡視せしに万田村の稲田其作最も優秀なり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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