東多田村(読み)ひがしただむら

日本歴史地名大系 「東多田村」の解説

東多田村
ひがしただむら

[現在地名]川西市東多田一―三丁目・多田桜木たださくらぎ一―二丁目・鼓滝つつみがだき一―三丁目・平野ひらの一丁目・東多田

平野村の南東多田院の東にあたる。中世多田庄のうち。文明八年(一四七六)三月日の楽頭次郎三郎寄進状(多田神社文書)端裏書に「東多田」とみえ、猿楽師次郎三郎が父母追善のため千部経田として当地の田半を多田院に寄進している。大永七年(一五二七)山問頼里が多田院常灯料として東多田家古前にある田一反(一石三斗)・同所ヒラ木トヲリにある大(八斗)の地などを寄進している(同年五月二七日「山問頼里寄進目録」同文書)


東多田村
ひがしただむら

[現在地名]宇和町東多田

宇和盆地最北部の村で、北は大洲藩領に接し、南は大江おおえ村に接する。宇和島藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に「東多田村 柴山・茅山・川有、水損所」と記される。本村・ゆづり葉・入谷たいまつの四組に分れていた(大成郡録)

太閤検地石高は一千一八石四斗三升、耕地面積の比率は田八四パーセント、畑一六パーセントであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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