東白川(読み)ひがししらかわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東白川」の意味・わかりやすい解説

東白川(村)
ひがししらかわ

岐阜県中南部、加茂郡(かもぐん)にある村。飛騨(ひだ)川の支流白川の上流域にあたり、中心集落は神戸平(かんどだいら)で、国道256号が通じる。茶が栽培され、良質な白川茶を生産する。また、畜産では肉牛の多頭飼育が目だつ。一方、早くから植林が進み、東濃(とうのう)ヒノキを産出し、木造建築協同組合が中京方面に出かけ、家屋の建設を受注して工事を行っている。自動車部品工場も誘致されている。白川ではアユ釣りが盛んである。越原(おっぱら)に名古屋女子大学の教育施設がある。越原ハナノキ自生地は国指定天然記念物。面積87.09平方キロメートル、人口2016(2020)。

[上島正徳]

『『新修東白川村誌』全2巻(1980、1982・東白川村)』


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改訂新版 世界大百科事典 「東白川」の意味・わかりやすい解説

東白川[村] (ひがししらかわ)

岐阜県東部,加茂郡の村。人口2514(2010)。飛驒川の支流白川上流域に位置し,耕地は村域の4%にすぎず,大部分は標高1000m前後の山地帯である。集落と耕地は白川の本支流に沿って点在し,中心の神土(かんど)は県道白川街道)沿いの街村集落である。白川茶と東濃ヒノキの特産地として知られる。幕末維新期に当時の苗木藩が断行した廃仏毀釈は徹底したもので,今なお寺のない村として知られる。越原(おつぱら)のハナノキ自生地は天然記念物。
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