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杵屋正次郎(3代) きねや しょうじろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

杵屋正次郎(3代) きねや-しょうじろう

1827-1896 江戸後期-明治時代の長唄三味線方。
文政10年生まれ。2代正次郎の門弟杵屋正三郎の子。安政2年3代正次郎をつぐ。2代勝三郎,3代勘五郎(11代六左衛門)とともに作曲の名人として知られ,「岸の柳」「鏡獅子」など名曲を多数のこす。明治11年ごろから正治郎とあらためた。明治29年10月31日死去。70歳。前名は2代彦次郎。

出典|講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて | 情報 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

杵屋正次郎(3代)

没年:明治28.10.31(1895)
生年:文政9(1826)
江戸末期から明治にかけての長唄三味線方。2代目杵屋正次郎の門弟であった正三郎の実子で,天保14(1843)年に2代目杵屋彦次郎として江戸市村座に出勤するようになる。3代目正次郎を継いだのは安政2(1855)年で,以来明治期に至るまで,三味線の名人として,また優れた作曲者としてその名を馳せた。代表作に「岸の柳」「元禄花見踊」「土蜘」「紅葉狩」「鏡獅子」などがある。そのなかには三味線の器楽的部分である合方のみの作曲もあり,「京鹿子娘道成寺」のチンチレリンの合方や「勧進帳」の滝流しの合方などを新しく付けた。また9代目市川団十郎の信頼を得て,団十郎のために多くの作品を残したことは特筆すべきであろう。正次郎の名跡は,平成期まで6代を数える。<参考文献>町田嘉章『杵屋正次郎の代々』

(長葉子)

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