20世紀日本人名事典 「松岡譲」の解説
松岡 譲
マツオカ ユズル
- 生年
- 明治24(1891)年9月28日
- 没年
- 昭和44(1969)年7月22日
- 出生地
- 新潟県古志郡石坂村(現・長岡市)
- 旧姓(旧名)
- 松岡 善譲
- 別名
- 別号=鴉山人
- 学歴〔年〕
- 東京帝大哲学科〔大正6年〕卒
- 経歴
- 東京帝大在学中の大正5年、芥川、菊池らと第四次「新思潮」を創刊し「罪の彼方へ」を発表。以後「砲兵中尉」などの小説を多く発表し、注目された。7年、漱石の長女筆子と結婚したが、結婚問題が尾を引き、文壇的には不遇であった。11年「九官鳥」を刊行し、12年には第一書房の処女出版として「法城を護る人々」上巻を刊行(15年完結)した。その他の作品に「憂鬱な愛人」「敦煌物語」などがある。他に漱石研究に打込み「漱石先生」「漱石・人とその文学」「漱石の漢詩」などの著書もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報