枕経(読み)マクラギョウ

デジタル大辞泉 「枕経」の意味・読み・例文・類語

まくら‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【枕経】

死者の枕もとで終夜読経どきょうすること。特に、納棺前に経をあげること。

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精選版 日本国語大辞典 「枕経」の意味・読み・例文・類語

まくら‐ぎょう‥ギャウ【枕経】

  1. 〘 名詞 〙 死者の枕もとでする読経
    1. [初出の実例]「母なるが枕経(マクラギョウ)よむかたはらのちひさき足をうつくしと見き」(出典みだれ髪(1901)〈与謝野晶子〉蓮の花船)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「枕経」の意味・わかりやすい解説

枕経
まくらぎょう

人の死んだとき、その枕頭(ちんとう)でする読経(どきょう)、和讃(わさん)をいう。臨終諷経(ふぎん)、枕頭回向(えこう)、枕勤め、臨終勤行(ごんぎょう)ともいう。死者があればすぐに僧を招いて経を読む。その僧を伽僧(とぎそう)、夜伽(よとぎ)僧あるいは通夜(つや)僧といい、遺体の頭を北西面にして臥(ふ)せしめる場合もあり、納棺に先だって行われる。

[佐々木章格]

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葬儀辞典 「枕経」の解説

枕経

納棺の前に枕元であげてもらうお経。「枕づとめ」ともいわれます。遺族喪服ではなく、平服故人冥福を祈ります。最近では通夜の読経のときに枕経を合わせて行うことが多くなっています。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「枕経」の意味・わかりやすい解説

枕経
まくらぎょう

死者の枕もとでする読経。通夜のとき,納棺に先立ってなされる。古くは終夜読経され,その通夜僧は伽 (とぎ) 僧と呼ばれた。

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