枝垂れ柳(読み)シダレヤナギ

デジタル大辞泉 「枝垂れ柳」の意味・読み・例文・類語

しだれ‐やなぎ【枝垂れ柳】

ヤナギ科の落葉高木。枝は垂れ下がり、細長い葉をつける。雌雄異株早春黄緑色の花を穂状につける。日本には古代中国から渡来垂楊すいよう糸柳。しだりやなぎ。 春》
[類語]猫柳川柳青柳

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精選版 日本国語大辞典 「枝垂れ柳」の意味・読み・例文・類語

しだれ‐やなぎ【垂柳・枝垂柳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ヤナギ科の落葉高木。中国原産といわれ、庭樹や街路樹として広く栽植される。高さ五~一〇メートル。幹は灰黒色で縦に裂け目があり、枝は細長くたれ下がる。葉は互生してふつうたれ下がり、約一〇センチメートルの狭披針形で縁に細かい鋸歯(きょし)がある。雌雄異株。春、葉と同時に、上向きに伸びて長さ一・五~三センチメートルになる花穂を出し黄緑色の花を密につける。果実は狭円錐形で熟すと二裂して種子を出し、種子は白い綿毛があって、風に飛ぶ。漢名、柳。しだりやなぎ。やなぎ。いとやなぎ。《 季語・春 》 〔和漢三才図会(1712)〕
  3. 柳腰の美人をたとえていう語。
    1. [初出の実例]「道で見たりともわすれまい、枝垂やなぎの振じゃほどに」(出典:歌謡・松の葉(1703)一・腰組)

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