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柳下亭種員 りゅうかていたねかず

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

柳下亭種員
りゅうかていたねかず

[生]文化4(1807).江戸
[没]安政5(1858).8.21. 江戸
江戸時代後期の合巻 (ごうかん) 作者。板倉氏。通称,坂本屋金七。種々の職業を転々としたのち,柳亭種彦の門に入り,長編合巻を書く。代表作『白縫譚 (しらぬいものがたり) 』 (1849,没後2世種彦,柳水亭種清が書き継ぎ,85完成) 。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

柳下亭種員 りゅうかてい-たねかず

1807-1858 江戸時代後期の戯作(げさく)者。
文化4年生まれ。江戸の人。紀海音(きの-かいおん)の名で講釈師となったが,のち柳亭種彦(たねひこ)の門にはいり合巻をかいた。安政5年8月21日死去。52歳。通称は坂本屋新七。別号に麓園。作品に「白縫譚(しらぬいものがたり)」「児雷也豪傑譚」など。

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朝日日本歴史人物事典の解説

柳下亭種員

没年:安政5.8.21(1858.9.27)
生年:文化4(1807)
江戸後期の戯作者。特に合巻作者として活躍。その実伝は諸説があって定説をみないが,元板倉藩士の出とも,江戸京橋の葉茶屋坂本屋に生まれたとも,またのちに小間物屋や古書商となったともいう。戯作界に入り,弘化1(1844)年から合巻に手を染める一方書肆を営んで坂本屋新七という。『白縫譚』(初~38編),『児雷也豪傑譚』(12~39編)など,長編合巻を得意とし,いろいろと趣向を凝らすのには巧みだが,独創性に乏しく,他人の作の嗣編を作るのに長じたと評される。

(中野三敏)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

柳下亭種員
りゅうかていたねかず
(1807―1858)

江戸末期の戯作(げさく)者。江戸の生まれ。本姓坂倉氏、通称坂本屋新七、また金七。酒屋、小間物屋、書肆(しょし)と転業し、講釈師乾坤坊良斎(けんこんぼうりょうさい)の門に入り、紀海音(きのかいおん)と称して寄席(よせ)にも出演した。のち初代柳亭種彦(たねひこ)に入門して柳下亭種員と号して合巻(ごうかん)を執筆した。『白縫譚(しらぬいものがたり)』(1849~60。全90編中初編より31編まで)、『児雷也豪傑譚(じらいやごうけつものがたり)』(1850~60。美図垣笑顔(みずがきえがお)の後を継ぎ、全43編中12編から36編まで)などの作品によって、幕末の長編合巻作者の代表的存在となった。[興津 要]

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世界大百科事典内の柳下亭種員の言及

【児雷也豪傑譚】より

…合巻。美図垣笑顔(みずかきえがお)・一筆庵主人・柳下亭種員(たねかず)・柳水亭種清の嗣編合著。歌川国貞(のち3世豊国と改名)・国輝・国盛・2世国貞・国芳・芳房・芳幾画。…

【白縫譚】より

…合巻。柳下亭種員(たねかず)・2世柳亭種彦・柳水亭種清の嗣編合著。3世歌川豊国・2世国貞・芳幾・守川周重・楊洲周延画。…

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