コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

栄養剤 えいようざい

世界大百科事典 第2版の解説

えいようざい【栄養剤】

栄養の不足を補い,アンバランスを調整するために服用する薬を総称していう。一般にはビタミン剤アミノ酸製剤,ミネラル製剤,滋養強壮剤のことをさすが,広義には一般輸液,高カロリー輸液宇宙食や外科栄養法に用いられる成分栄養剤elemental dietも含まれる。いわゆる栄養ドリンク剤は,疲労回復のため,また健康保持,体力増強,さらに強健になることを望んで服用されており,日本人の薬好きを反映し,消費量も,清涼飲料水に分類されているものも加えると年間数十億本にのぼる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

栄養剤
えいようざい

栄養の不足を補うために用いられる薬剤。日本標準商品分類では滋養強壮変質剤となっている。栄養素にはタンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン無機塩類があり、このうち微量で有効なのがビタミンと無機塩類である。脂肪、炭水化物は主としてカロリー源となり、タンパク質はアミノ酸に分解されてふたたび生体のタンパク質を構成する。したがって炭水化物、脂肪、タンパク質は食物として摂取するのが普通であり、一般的に栄養剤は各種ビタミンを主とし、それに微量の無機物を添加したものが用いられる。
 ビタミン類のほか、アミノ酸やタンパク分解物、生体成分が用いられるが、カロリーの補給にはある程度の量が必要であり、少量の薬剤では栄養そのものを補うことはできない。そこで経口的に食物が摂取できない場合には、牛乳や卵などの栄養価の高い食品を液状のまま直腸に注入する栄養浣腸(かんちょう)や、経管栄養といって鼻腔(びくう)から食道を経て胃までチューブを挿入して直接栄養剤を注入する方法がある。そして経管栄養(成分栄養剤)にはアミノ酸、糖、ビタミン、無機塩類を適量含有する薬剤が用いられ、エレメンタル・ダイエットと称して完全に吸収されてしまう栄養剤がつくられるまでになった。一方注射剤としても、体液より浸透圧を高くしたアミノ酸と糖にビタミン、無機塩類を加えたものが使われ、さらに脂肪乳剤の点滴静脈注射が可能となり、高カロリー栄養輸液が完成した。[幸保文治]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

栄養剤の関連キーワードバクスター(医療機器・用品メーカー)単純性腸潰瘍/非特異性多発性小腸潰瘍オルターナティブ・メディスンアボット・ラボラトリーズアミノエチルスルホン酸クローン病の栄養療法リン酸水素カルシウムクリーム(化粧品)ロイヤルゼリー塩化カルシウム総合ビタミン剤半消化態栄養剤アスパラギン酸在宅輸液療法カルシウム剤輸液の副作用松川 泰三医療的ケア飼料添加剤コンフリー

今日のキーワード

主婦休みの日

1、5、9月の25日。年3回。株式会社サンケイリビング新聞社が制定。主婦にはリフレッシュ、ほかの家族には家事を提唱する。年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みといった忙しい期間の後に設定されている。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

栄養剤の関連情報