栗栖赳夫(読み)クルス タケオ

20世紀日本人名事典 「栗栖赳夫」の解説

栗栖 赳夫
クルス タケオ

昭和期の政治家,銀行家 蔵相;参院議員(自由党);日本興業銀行総裁



生年
明治28(1895)年7月21日

没年
昭和41(1966)年5月10日

出生地
山口県岩国市

学歴〔年〕
東京帝大法学部卒

学位〔年〕
法学博士

経歴
日本興業銀行に入り、証券課長、証券部長、理事を歴任したのち、昭和22年総裁に就任。同年第1回参院選に初当選片山内閣の蔵相に入閣して総裁を辞任。23年芦田内閣国務相(経済安定本部長官)となり、物価庁長官も兼任。同年9月昭電疑獄事件で収賄容疑で逮捕され、37年11月有罪(懲役8ケ月執行猶予1年、追徴金150万円)が確定した。社会信託の権威で中大教授を務めたこともある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「栗栖赳夫」の解説

栗栖 赳夫
クルス タケオ


肩書
蔵相,参院議員(自由党),日本興業銀行総裁

生年月日
明治28年7月21日

出生地
山口県岩国市

学歴
東京帝大法学部卒

学位
法学博士

経歴
日本興業銀行に入り、証券課長、証券部長、理事を歴任したのち、昭和22年総裁に就任。同年第1回参院選に初当選、片山内閣の蔵相に入閣して総裁を辞任。23年芦田内閣の国務相(経済安定本部長官)となり、物価庁長官も兼任。同年9月昭電疑獄事件で収賄容疑で逮捕され、37年11月有罪(懲役8ケ月執行猶予1年、追徴金150万円)が確定した。社会信託の権威で中大教授を務めたこともある。

没年月日
昭和41年5月10日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「栗栖赳夫」の意味・わかりやすい解説

栗栖赳夫
くるすたけお

[生]1895.7.21. 山口
[没]1966.5.10. 東京
政治家。 1921年,東京大学を卒業。興業銀行に入る。 47年参議院議員に当選。同年,興銀総裁となったが,すぐ片山内閣の蔵相に就任。 48年芦田内閣の経済安定本部長官に転じたが,昭電疑獄 (→昭和電工事件 ) で起訴され失脚。芦田内閣も総辞職に追込まれた。 62年に有罪が確定し,失意うちに死んだ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「栗栖赳夫」の解説

栗栖赳夫 くるす-たけお

1895-1966 昭和時代の銀行家,政治家。
明治28年7月21日生まれ。栗栖天山の孫。日本興業銀行にはいり,証券部長などをへて昭和22年総裁。同年参議院議員に当選(緑風会)し,片山内閣の蔵相,翌年芦田内閣の経済安定本部総務長官となったが,昭和電工疑獄事件に連座して辞任した。昭和41年5月10日死去。70歳。山口県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「栗栖赳夫」の解説

栗栖 赳夫 (くるす たけお)

生年月日:1895年7月21日
昭和時代の銀行家;政治家。蔵相;参議院議員;日本興業銀行総裁
1966年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の栗栖赳夫の言及

【昭電疑獄】より

…48年4月,衆議院不当財産取引調査委員会がこの問題を取り上げてから政治問題となり,警視庁は5月22日,昭和電工本社を強制捜査,6月23日には日野原を逮捕した。事件は拡大し,9月に元農林政務次官重政誠之,大蔵省主計局長福田赳夫,民主自由党顧問大野伴睦,興業銀行副総裁二宮善基,経済安定本部長官・前蔵相栗栖赳夫,10月には前副総理西尾末広らが逮捕された。芦田内閣は10月7日ついに総辞職し,芦田も12月7日に逮捕された。…

※「栗栖赳夫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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