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核タンパク質

4件 の用語解説(核タンパク質の意味・用語解説を検索)

栄養・生化学辞典の解説

核タンパク質

 核酸とタンパク質の複合体の総称.デオキシリボ核タンパク質DNAヒストンもしくは非ヒストンタンパク質との複合体など)とリボ核タンパク質(リボソームRNAウイルスなど)がある.

出典|朝倉書店
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百科事典マイペディアの解説

核タンパク質【かくタンパクしつ】

核酸とタンパク質とが結合した複合タンパク質の総称。ヒストンやプロタミンなど塩基性タンパク質とDNAが結合した核中のヌクレオタンパク質はDNAの機能を調節する。また細胞質中のリボソームRNAがリボソームタンパク質と結合したRNAタンパク質である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典 第2版の解説

かくたんぱくしつ【核タンパク質 nucleoprotein】

核酸とタンパク質の複合体の総称。細胞内にあって,遺伝物質であるDNA(デオキシリボ核酸)やその転写産物であるRNA(リボ核酸)が特異的タンパク質と結合して形成する複合体をいい,遺伝情報の発現調節との関連で,重要なタンパク質が含まれる。精子中のヌクレオプロタミンnucleoprotamine,染色体のヌクレオヒストンnucleohistoneはそれぞれ塩基性タンパク質であるプロタミンおよびヒストンとDNAとの複合体の例である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

核タンパク質
かくたんぱくしつ

核酸とタンパク質の複合体の総称。核に存在するタンパク質という意味ではない。どれもが重要な役割を担っているものと考えられる。以下にいくつかの例を述べる。[笠井献一]

ヌクレオヒストン

デオキシリボ核酸(DNA)とヒストンの複合体。動植物細胞の核の中で、DNAはさまざまなタンパク質との複合体として存在し、染色体を形成している。DNAに結合するこれらのタンパク質の主成分は強い塩基性のタンパク質ヒストンで、リジン、アルギニンを多く含み、酸性のDNAと静電引力で結合する。ヒストンはおもにH1、H2A、H2B、H3、H4の5種の成分からなり、H1を除く他の4種は会合して粒子を形成している。ヌクレオヒストンは、DNAがこのヒストン粒子を数珠(じゅず)状につなぐ形で存在しており、核の中で一定の構造に折り畳まれていると考えられている。[笠井献一]

リボゾーム

細胞の中にあってメッセンジャーRNAの情報に従ってアミノ酸を結合させ、タンパク質を合成している重要な粒子。大小2個の粒子からなり、それぞれがRNA(リボ核酸)と数十個のタンパク質の複合体である。[笠井献一]

ウイルス

ウイルスにはDNAウイルスとRNAウイルスとが存在するが、いずれも物質的には核タンパク質である。核酸部分はウイルス遺伝子であり、タンパク質部分は核酸部分を保護したり、ウイルスが宿主の細胞に侵入するときの道具の役割を果たしたりする。[笠井献一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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