(読み)ナギ

デジタル大辞泉 「梛」の意味・読み・例文・類語

なぎ【×梛/竹柏】

マキ科の常緑高木。暖地に自生し、高さ約20メートル。葉は対生し、楕円形で厚い。雌雄異株。5月ごろ開花し、実は丸く、10月ごろ青白色に熟す。庭木とする。熊野神社では神木とされる。また、なぎに通じるので特に船乗りに信仰され、葉を災難よけに守り袋や鏡の裏に入れる俗習があった。なぎのき。ちからしば。

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精選版 日本国語大辞典 「梛」の意味・読み・例文・類語

なぎ【梛】

  1. 〘 名詞 〙 マキ科の常緑高木。本州の近畿以西、四国、九州の山中に生えるが、庭木として栽培されることも多い。高さ六~二〇メートル。樹皮は紫褐色。葉は長さ三~八センチメートルの広披針形または卵形で厚く表面は光沢があり、多くの縦脈がありほぼ対生する。雌雄異株。五~六月にかけ、円柱状の単性花穂をつける。種子は裸出し、径一〇~一五ミリメートルの球形で、オリーブ色を呈し、一〇月ごろに熟する。材は建築・家具用。樹皮からは染料をとる。漢名、竹柏。ちからしば。なぎのき。
    1. [初出の実例]「なぎの葉ものきのあやめもみどりにてあけのほくらはなのみなりけり」(出典:親宗集(1182頃))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「梛」の解説

梛 (ナギ)

学名Podocarpus nagi
植物。マキ科の常緑針葉高木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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