梵論(読み)ボロ

デジタル大辞泉 「梵論」の意味・読み・例文・類語

ぼろ【×論/暮露】

半僧半俗物乞い一種。鎌倉末期に発生室町時代には尺八を吹いて物を乞う薦僧こもそうが現れ、のちの虚無僧こむそうはこの流れという。梵論字ぼろんじ梵論梵論ぼろぼろ
[類語]雲水旅僧行脚僧虚無僧山伏雲衲うんのう普化僧薦僧こもそう行者修験者遍路

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精選版 日本国語大辞典 「梵論」の意味・読み・例文・類語

ぼろ【梵論・暮露】

  1. 〘 名詞 〙 有髪の乞食僧(こつじきそう)の一種。のちには、深編笠をかぶって尺八を吹きながら物乞いをして歩いた虚無僧などをいう。ぼろぼろ。ぼろんじ。ぼんじ。
    1. 梵論〈七十一番職人歌合〉
      梵論〈七十一番職人歌合〉
    2. [初出の実例]「もしこの御中に、いろをし房と申ぼろやおはします」(出典:徒然草(1331頃)一一五)

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