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遍路 へんろ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

遍路
へんろ

一定の順路に従い仏寺などの霊場を参詣して回ること。弘法大師の修行の跡とされる四国八十八ヵ所の巡礼,西国三十三所の観音を回る西国巡礼などが特に知られる。起源は中国仏教の影響によるものと考えられ,平安時代の中葉に起った頭陀行 (ずだぎょう) にその初めの形を求めることができる。

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デジタル大辞泉の解説

へん‐ろ【遍路】

祈願のために、四国の弘法大師の霊場八十八箇所などを巡り歩くこと。また、その人。「お―さん」 春》「道のべに阿波の―の墓あはれ/虚子

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百科事典マイペディアの解説

遍路【へんろ】

四国八十八ヵ所の霊場札所を巡礼すること,または巡礼者をいう。草鞋(わらじ)ばきで,手甲(てっこう),脚絆(きゃはん)をつけ菅笠(すげがさ)をかぶり,首からさんや袋をかけ,手に数珠(じゅず)と鈴(れい)をもち,金剛杖をつく。

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世界大百科事典 第2版の解説

へんろ【遍路】

日本の巡礼の一つで,とくに四国地方を一巡する四国八十八ヵ所霊場巡拝をさす。今日ではふつう〈遍路〉と書かれるが,この文字が使われるのはおもに明治時代に入ってからで,江戸時代以前はもっぱら〈辺路〉〈辺路〉と記され,ごくまれに〈徧礼〉と書かれることもあった。鎌倉時代の弘安年間(1278‐88)のものと思われる醍醐寺文書の一通にはすでに,修験者たちの修行の方法として山林抖擻(とそう)(山野をめぐり歩くこと)や山ごもり,西国巡礼とならんで〈四国辺路〉があげられている。

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大辞林 第三版の解説

へんろ【遍路】

祈願のために、弘法大師修行の遺跡である四国八十八か所の霊場を巡り歩くこと。また、その人。 「 -宿」 「お-さん」 [季] 春。 《 道のべに阿波の-の墓あはれ /虚子 》

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

遍路
へんろ

日本の各種の巡礼のなかで、四国八十八か所霊場を巡る巡礼をとくに遍路といい、その巡礼者そのものも遍路(お遍路さん)という。この文字は中世末から江戸時代初めに用いられ始めたもので、それ以前は「辺路」と書かれ、『今昔(こんじゃく)物語集』(12世紀前半)や『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』(12世紀後半)では「へじ」と読まれた。これが海辺の路(みち)をさしたことは『今昔物語集』(巻31第14話)で明らかであるが、それには「四国辺地」と書かれている。このような「海辺ノ廻(めぐり)」の修行が四国の弘法大師(こうぼうだいし)信仰と結合して、弘法大師空海の旧跡を巡る巡礼になったのが遍路である。[五来 重]

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世界大百科事典内の遍路の言及

【四国八十八ヵ所】より

…四国の島内に散在する,弘法大師(空海)ゆかりの霊場88ヵ所を,順を追って参詣する巡礼コースで,四国八十八ヵ所弘法大師霊場とも称する。一般にはこれを〈遍路〉〈お四国〉などと呼んで,観音霊場の巡礼と区別している。遍路が霊場に参詣すると,そのしるしに〈南無遍照金剛〉と弘法大師の宝号を記した札を納めることから,八十八ヵ所の寺々を札所(ふだしよ)ともいう。…

【接待宿】より

…それも単に来世への願いだけでなく,家族の年忌供養とか病気平癒の願いとか,ときには千人宿などの願をたててするなどさまざまな意味あいがこめられていたため,かつてこの風習は非常にさかんであった。ことに四国霊場を巡拝する遍路(へんろ)などは托鉢と接待宿だけで四国を一巡できるほどだったという。宿を恵まれた場合は必ずその家の仏壇に供養し,出立のときは納札を1枚置いていくのがならわしであった。…

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