日本大百科全書(ニッポニカ) 「椴法華」の意味・わかりやすい解説
椴法華
とどほっけ
北海道南西部、渡島(おしま)支庁(現、渡島総合振興局)管内にあった旧村名(椴法華村(むら))。現在は函館(はこだて)市の南東部を占める一地区。2004年(平成16)、戸井町(といちょう)、恵山町(えさんちょう)、南茅部町(みなみかやべちょう)とともに函館市に編入。旧村域は、亀田(かめだ)半島の先端部にあり、太平洋に臨む。名称の「椴法華」はアイヌ語のトウポケ(岬の陰の意)からの転訛(てんか)。国道278号が通じる。恵山の北西麓(ろく)にあたり、大部分は丘陵地で耕地は乏しく、シイタケが特産品。産業の中心は漁業で、コンブ、イカ、ホッケなどを漁獲する。水無(みずなし)海浜温泉、恵山灯台などは恵山道立自然公園域。
[瀬川秀良]
『『椴法華村史』(1989・椴法華村)』