機械的唯物論(読み)キカイテキユイブツロン

デジタル大辞泉 「機械的唯物論」の意味・読み・例文・類語

きかいてき‐ゆいぶつろん【機械的唯物論】

生命現象や人間意識世界をも物理的自然界と同質に扱い、すべてを一貫して力学的概念法則で説明しようとする説。ラ=メトリディドロエルベシウスドルバックら、18世紀フランス唯物論者によって唱えられた。→唯物論

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「機械的唯物論」の意味・読み・例文・類語

きかいてき‐ゆいぶつろん【機械的唯物論】

  1. 〘 名詞 〙 世界の事物いっさいの生成変化過程を物質的な機械的因果関係に基づいて説明しようとする立場。つまり、人間の意識の世界も物理的生物的自然界と同質なものとみなし、そこには同質、同一の力学的法則が貫いているとして、それによって説明しようとする立場。代表者デモクリトスホッブズ、ディドロ、ラ=メトリなど。機械論的唯物論
    1. [初出の実例]「機械的唯物論と弁証法的唯物論との問題、一般に価値判断の問題については」(出典:学生と読書(1938)〈河合栄治郎編〉読書の回顧〈戸田武雄〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android