檮原町(読み)ゆすはらちよう

日本歴史地名大系 「檮原町」の解説

檮原町
ゆすはらちよう

面積:二三六・三四平方キロ

高岡郡の西北部、四万十しまんと川最上流部の支流檮原川と四万川しまがわ川流域に位置し、東は東津野ひがしつの村、東南は窪川くぼかわ町、南は幡多はた大正たいしよう町、西は愛媛県東宇和ひがしうわ城川しろかわ町と北宇和きたうわ日吉ひよし村、北は愛媛県上浮穴かみうけな柳谷やなだに村・東宇和郡野村のむら町。北部の県境の高峰薊野あぞうの(一四〇三メートル)は東に延びて大野おおのはら(現愛媛県東宇和郡野村町)となる。その東には東津野村天狗てんぐ高原に続く地芳台じよしだいカルスト台地が続き、四国カルスト県立自然公園に含まれる。檮原川は源を越知面おちめんに発して南下し、西方の四万川に発する四万川川と檮原東の川口かわぐちで合流、中平なかひら東津野村から流れてきた北川きたがわ川を合せて南下し、大正町で四万十川となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「檮原町」の意味・わかりやすい解説

檮原〔町〕
ゆすはら

高知県西部四万十川の支流檮原川の上流域にある山間の町。1966年町制。北・西部は愛媛県に接し,経済・文化面で関係が深い。産業の中心は林業で,用材クリ,シイタケを産し,野菜を栽培。重要無形民俗文化財土佐神楽」の一つ津野山神楽を伝える。県境には標高 1000m前後の山が連なり,東西 25kmにわたりカルスト地形が広がって,付近一帯は四国カルスト県立自然公園に属する。国道440号線が地芳峠を越えて愛媛県へ向かう。面積 236.45km2人口 3307(2020)。

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