歓喜園(読み)カンギオン

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精選版 日本国語大辞典 「歓喜園」の意味・読み・例文・類語

かんぎ‐えんクヮンギヱン【歓喜園】

  1. [ 一 ]かんぎおん(歓喜園)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「衆車園の遊、歓喜園(クンギエン)の戯れ、楽(ねがは)ずしてふるなる」(出典源平盛衰記(14C前)四八)
  2. [ 二 ]かんぎおん(歓喜園)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「仏歓喜園(クヮンギヱン)中に在(ゐま)して、諸衆生の為、説法し給へり」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)拾遺)

かんぎ‐おんクヮンギヲン【歓喜園・歓喜苑】

  1. 仏語。
  2. [ 一 ] 忉利天(とうりてん)帝釈(たいしゃく)の居城のまわりにある四園のうち、北方にある園。七重玉垣があり、ここに入ると自然に歓喜の心が生ずるという。かんぎえん。
    1. [初出の実例]「雑林苑中宴会無日、歓喜苑中遊止無期」(出典:往生要集(984‐985)大文一)
    2. [その他の文献]〔蘇婆呼童子請問経‐下〕
  3. [ 二 ] 釈迦(しゃか)の生誕したインドルンビニの異称。かんぎえん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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