歩行虫（読み）オサムシ

デジタル大辞泉

おさ‐むし〔をさ‐〕【歩^＝行^＝虫／^×筬虫】

甲虫目オサムシ科オサムシ亜科の昆虫の総称。鞘翅しょうし（前翅）は先がとがる。後翅は退化し、飛べないが、敏速に歩行する。あごが強く、ミミズ・カタツムリなどを食べる。アオオサムシ・マイマイカブリ・セダカオサムシなど。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

おさ‐むしをさ‥【歩行虫・筬虫】

1. 〘 名詞 〙
2. ① コウチュウ（鞘翅）目オサムシ科の昆虫のうちの一群の総称。大形の甲虫で、体長二〇～三五ミリメートル。全体に黒色であるが、金緑色、青緑色、赤銅色などの光沢をもつものも多い。多くは後翅が退化していて飛べないが、あしが長く、敏速に歩行する。山地、田畑などにすみ、肉食性で、益虫になるものが多い。日本にはオオルリオサムシ、アオオサムシなど約四〇種が分布する。《 季語・夏 》 〔生物学語彙（1884）〕
3. ② 節足動物「やすで（馬陸）」の古名。〔和漢三才図会（1712）〕
   1. [初出の実例]「蛇・蚯蚓の足なくてもあるくべくば、蜈蚣(むかで)をさむしの数多きは不用の事なり」(出典：俳諧・鶉衣（1727‐79）前)
4. ③ 節足動物「わらじむし（草鞋虫）」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙（1847）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

歩行虫 (オサムシ)

動物。オサムシ科の昆虫の総称

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」