毒人参(読み)ドクニンジン

デジタル大辞泉 「毒人参」の意味・読み・例文・類語

どく‐にんじん【毒人参】

セリ科越年草。高さ約2メートル。茎に紅紫色斑点があり、葉は羽状に細かく裂けている。夏、白色の小花が多数咲く。有毒。特に果実アルカロイドコニインを多量に含み、古代ギリシャでは罪人死刑に用いた。ヨーロッパアフリカ原産で、薬草として栽培コニウム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「毒人参」の意味・読み・例文・類語

どく‐にんじん【毒人参】

〘名〙 セリ科の二年草。ヨーロッパ原産で、各地水辺湿地に生える。高さ約二メートル。全体に悪臭がある。根は紡錘形で白い。茎の節間は中空で紫紅色の斑点がある。葉は羽状複葉で大きく数個分裂して各裂片は披針形。夏、白または黄白色のごく小さな五弁花を密集してつける。果実は扁平な卵形で緑褐色。全草に激毒成分を含み、ヨーロッパでは古くから自殺に使われ、ソクラテスの例が知られる。ヘムロック。〔日本植物名彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「毒人参」の解説

毒人参 (ドクニンジン)

学名Conium maculatum
植物。セリ科の越年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android