比周(読み)ヒシュウ

デジタル大辞泉 「比周」の意味・読み・例文・類語

ひ‐しゅう〔‐シウ〕【比周】

[名](スル)
《「論語」為政の「君子は周して比せず、小人は比して周せず」から》私利によって一部仲間とつきあうことと、正しい道にそって広く交わりをもつこと。
《「春秋左伝」文公一八年から》よくない目的で仲間を作ること。徒党を組むこと。
朋党―の争い」〈蘆花思出の記

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精選版 日本国語大辞典 「比周」の意味・読み・例文・類語

ひ‐しゅう‥シウ【比周】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「論語‐為政」にみえる孔子のことば、「君子周而不比、小人比而不周」による )
  2. 私利を動機とする仲間づきあいと、公平であまねく親しいつきあい。私心ある友情と真の友情。
  3. ( ━する ) ( が、悪い方の意味に使われることが多いところから ) 徒党を組むこと。悪い目的をもってぐるになること。
    1. [初出の実例]「或は其衆阿党比周(ヒシウ)して好ずる事あり」(出典太平記(14C後)三九)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐文公一八年〕

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普及版 字通 「比周」の読み・字形・画数・意味

【比周】ひしゆう(しう)

仲間。また、不公平と公平。〔論語、為政〕君子はして比せず、小人は比してせず。

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