比布(読み)ぴっぷ

改訂新版 世界大百科事典 「比布」の意味・わかりやすい解説

比布[町] (ぴっぷ)

北海道中央部,上川支庁上川郡の町。人口4042(2010)。地名はアイヌ語の〈ピ・オ・プ(石の・多い・所)〉に由来するとされているが,定かではない。上川盆地北部に位置し,南東境を石狩川が西流する。旭川市北部に接し,JR宗谷本線,国道39号,40号線が通じる。1895年比布原野の植民地区画が完成し,香川,愛媛,滋賀の各県から集団で入植した。米作を主産業とする農村で,耕地のほとんどが水田である。近年は生産調整によって転作も進められ,野菜,イチゴメロンなどの栽培も行われる。北部に町営のスキー場があり,北嶺山は上川盆地,大雪山十勝岳連峰を一望する雄大な眺めで知られる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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