油や水を媒介として小さい力を大きい力に拡大させる機械。閉容器内の液体の一部に圧力を加えると,同じ大きさの圧力が液体のすべての部分へ伝達されるというパスカルの原理を応用したものである。図に示すような断面積がそれぞれSA,SB(ただしSA<SB)の二つの大小のシリンダーを管で連結したものを考える。ピストンA,Bをシリンダーにはめ,内部に水を入れてAの上からFAの力を加えると,pA=FA/SAなる圧力が生じ,Bの下側からはpB(=pA)の圧力で押し上げることになる。Bの上部からFBの力を加えつり合ったものとすると,pB=FB/SBであるから,FB=FA・SB/SAである。すなわち,Aに加えた力がSB/SA倍に拡大されることになり,SB/SAを大きくすれば,FBをFAより著しく増大させることができる。この原理は水圧プレスや水圧ジャッキなどいろいろな用途に用いられ,数万tの力を出すものもある。水圧機の名があるが,流体としては漏れを少なくするため油を用いることが多い。なお,加圧部分には容積型の油圧ポンプを使用することも多い。
執筆者:豊倉 富太郎
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…流体が運動しているときは成り立たない。水圧機はこの原理を応用して,小断面積S1の流体に加えたわずかな力K1=pS1(pは圧力)で,これと流体で結ばれた大断面積S2(S2>S1)に大きな力K2=pS2を静的に生じさせる装置である。水圧機【橋本 英典】。…
※「水圧機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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