水戸彫(読み)ミトボリ

デジタル大辞泉 「水戸彫」の意味・読み・例文・類語

みと‐ぼり【水戸彫】

彫金一派元禄(1688~1704)のころ常陸ひたち水戸の彫金工明石与太夫を祖とする。高肉彫りであったが、のちは魚子ななこ特色とする。

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精選版 日本国語大辞典 「水戸彫」の意味・読み・例文・類語

みと‐ぼり【水戸彫】

  1. 〘 名詞 〙 彫金の一派。江戸時代元祿一六八八━一七〇四)頃に、常陸国茨城県)水戸で始まり、高肉彫を通例とした。〔古今金工便覧(1847)〕

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「水戸彫」の解説

水戸彫[漆工]
みとぼり

関東地方、茨城県の地域ブランド。
東茨城郡茨城町で製作されている。江戸時代中期の寛延年間(1748年〜1751年)に、5代水戸藩主・徳川宗翰会津地方から職人を連れてきたのが始まりといわれている。刀痕を残す大胆な手彫りが特徴の重厚な漆器である。桂の木を材料に、叩き鑿で彫って天然漆を塗る。木地の目止めには生漆を塗り、黒漆で中塗りし、高蒔絵をほどこしたあと仕上げ漆を塗る。硯箱茶托・盆などの製品がある。茨城県郷土工芸品

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デジタル大辞泉プラス 「水戸彫」の解説

水戸彫

茨城県水戸市で生産される木工芸品。叩きのみで彫りを行い、刀痕が残るのが特徴。江戸時代、寛延年間に、当時の水戸藩主・徳川宗翰(むねもと)が会津地方から職人を呼び寄せたのが起源と伝わる。彫金の「水戸彫」とは別の工芸品。

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