デジタル大辞泉 「没日」の意味・読み・例文・類語 もつ‐にち【▽没日】 ⇒ぼつにち(没日) ぼつ‐にち【没日】 陰陽道おんようどうで、一切の事に凶であるという日。もつにち。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「没日」の意味・読み・例文・類語 もつ‐にち【没日】 〘 名詞 〙 旧暦の一年は三六〇日であるが太陽の周期は三六五日四分の一であることから、残りの五日をいい、これを七〇日ないし七一日ごとにあてはめ、この日は陰陽不足として悪日とした。[初出の実例]「陰陽師等許遣二占形一了、退見レ之、今日没日也、尤不敵」(出典:玉葉和歌集‐承安二年(1172)五月二三日) ぼつ‐にち【没日】 〘 名詞 〙 ⇒もつにち(没日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「没日」の意味・わかりやすい解説 没日 (もつにち) 宣明暦のころの暦注。宣明暦では1年を365.2446日と定義していた。しかし一方では1年は一気15日の二十四節気からなる360日を完全な形とする考えがあったようである。そのため端数の5.2446日を365.2446で割った数を1日分とし,それを毎日積み立てていって合計が1日に達するごとに没日を置いた。端数の寄集めとみなされた没日は正規の日に数えられず忌日の計算や彼岸の日数から除かれ,よろずに凶の日とされた。執筆者:内田 正男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報