(読み)ぼつ

精選版 日本国語大辞典の解説

ぼつ【没】

[1] 〘名〙
① (「歿」とも書く) 死。死没。「明治三年没」などと死亡した年を示すのに用いる。→没(ぼっ)する
② 原稿や投書を採用しないこと。没書。
※後裔の街(1946‐47)〈金達寿〉四「『没』にならなくとも一言はあるだろう」
[2] 〘接頭〙 名詞の上に付けて、無いの意を表わす。無(む)。「没交渉」「没趣味」「没常識」など。
※二日物語(1892‐1901)〈幸田露伴〉此一日「尽大地の苦、尽大地の楽、没(ボツ)際涯の劫風滾々(こんこん)たり」

もっ‐・す【没】

[1] 〘自サ変〙 =ぼっする(没)(一)
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)八「かの観音を念せんちからに、波浪、没(モッ)(〈注〉ナミニシツム)せしむることあたはし」
[2] 〘他サ変〙 =ぼっする(没)(二)
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「ヲットノ ザイクヮニ ヨッテ サイヂョノ セリャウ moxxeraruruya(モッセラルルヤ) イナヤノ コト〔御成敗式目〕」

ぼっ‐・す【没】

〘自他サ変〙 ⇒ぼっする(没)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ぼつ【没】

[名]
(「歿」とも書く)死ぬこと。「昭和三年
《「没書」の略》原稿などを採用しないこと。「投書をにする」
[接頭]名詞に付いて、それがない意を表す。「個性」「交渉」「趣味」

ぼつ【没】[漢字項目]

常用漢字] [音]ボツ(漢) モツ(呉)
深く沈みこむ。隠れて見えなくなる。「没落陥没出没水没沈没日没覆没埋没神出鬼没
物事に深くうちこむ。「没頭没入
(「歿」と通用)死ぬ。「没後没年死没陣没生没戦没病没
なくなる。なくする。「没我没却没収
[難読]没法子(メーファーズ)没義道(もぎどう)没分暁漢(わからずや)

もつ【没】[漢字項目]

ぼつ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

国民投票法

正式名称は「日本国憲法の改正手続に関する法律」。平成19年法律第51号。2007年(平成19)5月18日に制定され、施行は3年後の2010年5月18日である。この法律は、日本国憲法第96条に定める日本...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android