出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…なお,好気性細菌,通性嫌気性細菌群は,いずれも数十から数百種の細菌種で構成されているとみられるが,現在のところ限られた種以外,その内訳は完全には確認されていない。このような有機物質,無機物質を分解する活性汚泥の働きは,下水や廃水の処理に利用され,活性汚泥を利用した処理方法を活性汚泥法という。活性汚泥の特徴に,細菌群が凝集して羽毛状あるいは海綿状の固まり(フロック)を形成し重力沈降しやすいことがあり,このために処理した下・廃水と活性汚泥の分離が容易で,再び活性汚泥を新しい下・廃水処理に使用できるという利点がある。…
…通常,1次処理に引き続いて行われるが,1次処理を省略する場合もある。具体的な方法としては,活性汚泥法か散水ろ床法が中心となるが,これらの方法は微生物が酸素の存在下で下水中の有機物質を分解安定化することを利用したものである。活性汚泥法の場合,エアレーションタンク(曝気(ばつき)槽)に流入した下水は,微生物を主体として構成された活性汚泥と混合され,同時に空気中の酸素を水表面から機械かくはん(エアレーター)で溶解させるか,底部より圧縮空気を気泡として注入(散気式エアレーション)する。…
※「活性汚泥法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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