デジタル大辞泉 「沈殿池」の意味・読み・例文・類語 ちんでん‐ち【沈殿池】 浄水場などで、水中の浮遊物を沈殿させるための池。自然に行う普通沈殿池と、薬品沈殿池がある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「沈殿池」の意味・読み・例文・類語 ちんでん‐ち【沈殿池・沈澱池】 〘 名詞 〙 浄水場で水中に混じって浮遊している物を沈殿させるための池。一定期間静止させておく断流式(間欠式)、極めてゆっくり流す常流式などがある。[初出の実例]「固より沈殿池といひ濾過池といひ水源といひ」(出典:一国の首都(1899)〈幸田露伴〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「沈殿池」の意味・わかりやすい解説 沈殿池ちんでんちsedimentation basin 水よりも密度の大きな物体(粒子など)は重力の作用を受けて水中で沈降する。そのような物質(固体)を水(液体)から分離する目的で設けた池を沈殿池という。長方形または円形で、一端から原液を流入させ、他方の水面から清澄液を、また底部から沈殿物を取り出す。沈殿池の内部には水流を整え沈殿効率を高める整流装置、沈殿物の濃厚化と排出とを容易にする排泥装置、沈降速度を速める凝集装置などを設ける。用排水処理、化学工業、窯業、鉱業などの施設の一部として広く用いられている。[小林三樹][参照項目] | 下水道 | 上水道 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「沈殿池」の意味・わかりやすい解説 沈殿池ちんでんちsettling pond 鉱業廃水や工場廃水に微粒の固形物を含む場合,それを沈降させて水を清澄化する役目を果す池。清澄化された水は用水として再使用するか河川へ放流する。沈殿池は沈殿物を運び出す都合上,底を水平にしセメントモルタル張りとするのが普通である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報