日本歴史地名大系 「浄因寺」の解説
浄因寺
じよういんじ
浄因寺
じよういんじ
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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栃木県足利(あしかが)市月谷町にある臨済(りんざい)宗妙心寺派の寺。山号は行道山(ぎょうどうさん)。本尊は聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)。行基(ぎょうき)を開基とすると伝えられ、禅寺としては法徳禅師が1376年(天授2・永和2)に開山した。関東四大霊場の一つとされる。行道山の山頂にあり、秋の紅葉は名高い。本堂の後ろに地蔵尊を祀(まつ)る洞窟(どうくつ)があり、堂の前方には巨岩があって、その上には遊仙閣・浄心亭がある。堂の背後を登ると不開堂があり、山頂には岩石を積んだ上に寝釈迦(ねしゃか)が安置され、一山すべて霊域となっている。釈迦降誕花祭(4月8日前後の日曜日)には参詣(さんけい)人に一杯の浄飯を接待供養する。
[菅沼 晃]
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