消費者ホットライン(読み)しょうひしゃほっとらいん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「消費者ホットライン」の意味・わかりやすい解説

消費者ホットライン
しょうひしゃほっとらいん

消費者が商品やサービスの購入・利用にあたり、なんらかの事故やトラブルにあった場合、苦情の申し立てや紛争の解決のために利用される電話相談の窓口。国が提供する相談ダイヤルの一つで、電話番号は「188」。記憶のための語呂合せは「いやや(泣き寝入り!)」。ガイダンスに従って居住地の郵便番号などを入力すると、最寄り消費生活センターか、市区町村の消費生活相談窓口に転送される。解決策の提示、関係者との調整、仲裁斡旋(あっせん)の働きかけなど、必要に応じて、相談者と直接面会をしたうえで対応する。また、相談した内容は消費生活センターなどで活用される情報源として、全国消費生活情報ネットワークシステム(PIO-NET)に登録される。通話料金は有料で、一部のIP電話からはつながらない。年末年始を除いて原則毎日受け付けている。

 消費者ホットラインは、消費者庁が2009年(平成21)に全国共通の「0570-064-370(ゼロ・ゴー・ナナ・ゼロ 守ろうよ、みんなを!)」の10桁(けた)の電話番号で試験運用を開始し、翌2010年には全国で実施された。2014年には年間30万件あまりと利用件数が急増。2015年7月に覚えやすい3桁の電話番号が導入された。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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