精選版 日本国語大辞典 「混色」の意味・読み・例文・類語 こん‐しょく【混色】 〘 名詞 〙 二種以上の色がまじること。また、その色。[初出の実例]「黒を赤と青との混色で代へてみようとした事はある」(出典:近代絵画(1954‐58)〈小林秀雄〉ルノアール) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「混色」の意味・わかりやすい解説 混色こんしょくcolour mixture 波長の異なる 2種あるいは 3種の光を同時に(あるいは,短い時間間隔で交互に)網膜に与えることによって,任意の色覚を生じさせること。たとえば,589nmの光によって起こる黄色に対して,これと同じに見えるような色を,671nmの赤の光と 536nmの緑の光とを一定の割合で混合することによってつくることができる。アノマロスコープはこの原理に基づいて色覚異常を判別しようとする,一種の混色器である。このような混色は加法混色と呼ばれ,グラスマンの法則が成り立つ。すなわち,一般に三つの互いに独立した,任意の色刺激 R,G,B(→RGB)の加法混色によって,任意の色刺激 Cが得られる。この関係を色方程式で表すと,C≡rR+gG+bBとなる。ただし,r,g,bはそれぞれの色刺激の量である。なお,R,G,Bをただ加え合わせただけでは,どのようにしても Cと等しくすることができない場合には,Cのほうに Bを b量加えて,Rと Gのみの混合で C+bB≡rR+gGという関係を成立させることができる。他方,色フィルタないしは染料や顔料のような,スペクトルを選択的に吸収する媒質を重ね合わせることによって,透過光が別の色に見えるのは,減法混色に基づく現象である。絵具の混合はその一例である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by