RGB(読み)あーるじーびー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「RGB」の意味・わかりやすい解説

RGB
あーるじーびー

色の表現形式の一つで、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の配合比率を変化させて、すべての色を表現する方法。Red-Green-Blue color modelの略である。コンピュータのディスプレーでは、RGB信号を「加法混色」(光の三原色混合してすべての色を表現する手法)による処理をし、写真や映像、図形などをフルカラーで映しだす。1画素のRGBはそれぞれ8ビットで表し、256段階で表現が可能で、3色を組み合わせると256×256×256で約1670万色となる。ディスプレーの仕様に「フルカラー」とあれば、この約1670万色をさす場合がほとんどである。

 印刷物などでは、CMYK(Cyan Magenta Yellow Key plate color model)という方式(プロセスカラー)が用いられる。CMYKでは、シアンcyan(青緑色)、マゼンタmagenta(赤紫色)、イエローyellow(黄色)、ブラックblack(黒色)のインキの配合比率を変化させて(減法混色)、フルカラーの印刷を行う。

[編集部 2016年5月19日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「RGB」の意味・わかりやすい解説

RGB
アールジービー

色を光の三原色,赤 red,緑 green,青 blueで表現する表色系(→色の体系)。ヒトの感じる色は 3色の混合で表すことができるが,その 3色として赤,緑,青を選び,いわゆる加法混色で色をつくる(→混色)。具体的には赤,緑,青に発光する小点をセットにして多数並べ,各色の輝度を変化させて多種の色を表示させる。国際照明委員会 CIEでは赤,緑,青の波長をそれぞれ 700nm,546.1nm,435.8nmと決めている。デジタルモニターで RGBそれぞれに 8ビット(2の 8乗で 256階調)で表現させる 24ビットカラーを用いれば,1677万7216色の多様な色を表現することができる。また,アナログモニターには RGB信号を伝送する VGA端子(アナログRGB端子,HD15)がある。

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