渋温泉(読み)しぶおんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「渋温泉」の意味・わかりやすい解説

渋温泉
しぶおんせん

長野県北東部の湯田中渋温泉郷(ゆだなかしぶおんせんきょう)の一つで、下高井郡山ノ内町に属す。神亀(じんき)年間(724~729)に僧行基(ぎょうき)が発見したといい、武田信玄(しんげん)や松代(まつしろ)藩主が入湯している。旅館も多く、山ノ内温泉郷の中心をなすが、共同浴場も9か所あり、古い湯治場の雰囲気を残す。泉質塩化物泉泉温も高い。温泉寺(おんせんじ)は武田信玄ゆかりの宝物を所蔵する。長野電鉄湯田中駅からバスの便がある。

[小林寛義]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「渋温泉」の意味・わかりやすい解説

渋温泉
しぶおんせん

長野県北東部,志賀高原北西麓にある温泉。横湯川の渓流にのぞむ。山ノ内温泉郷の1つで,山ノ内町に属する。泉質は単純泉,食塩泉。泉温 98℃。僧行基が開いたといわれる古い歴史をもつ。志賀高原の入口にあり,志賀草津道路開通によって観光客がふえているが,閑静な雰囲気を保っている。付近に武田信玄開基と伝えられる温泉寺がある。

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デジタル大辞泉プラス 「渋温泉」の解説

渋温泉

長野県下高井郡山ノ内町、夜間瀬川支流の横湯川北岸にある温泉。法相宗の僧、行基が神亀年間に発見したとされる。山ノ内温泉郷に属する。

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