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湖沼型 こしょうがたlake type

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

湖沼型
こしょうがた
lake type

湖沼標式ともいう。湖沼中における生物生産多少やその内容,物質循環に基づき,湖沼の総合的性質を分類したもの。湖沼を,その成因,水温など一つの基準によって分類する方法は古くから行われていたが,1920年頃スウェーデンの E.ナウマンとドイツの A.ティーネマンとが生物湖沼型を考案した。それによると,湖沼は調和型と非調和型に分類される。調和型はその生産の内容に調和がとれている湖で,世界の湖の大部分がこれに属する。調和型には,生産の多少により富栄養型と貧栄養型とがあり,両者の中間に中栄養型を設けることもある。非調和型は生産の内容が不均衡な湖で,そのなかには腐植栄養型,酸栄養型,アルカリ栄養型,鉄栄養型がある。

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百科事典マイペディアの解説

湖沼型【こしょうがた】

湖沼標式とも。湖水中における物質循環および生物による有機物生産に基づく湖沼の総合的な性質の分類。生物の生産に関する種々の栄養物質の量が調和がとれ生産を特に妨げる物質が存在しない場合の調和型と,特定の成分が多く生産が順調に行われない非調和型に大別される。さらに前者は富栄養湖貧栄養湖に,後者は,腐植栄養湖,酸栄養湖,アルカリ栄養湖に細分される。
→関連項目湖沼酸栄養湖

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大辞林 第三版の解説

こしょうがた【湖沼型】

生物相や生産量、水中の成分などによって分類した湖沼の型。栄養塩類などの条件が適度で、総生産量にかかわらず全体として生産・消費・分解のバランスのとれた生物相を有する調和型と、特定の物質の過剰などによって一定の種のみが繁殖するか、全生産量の低下する非調和型に大別する。

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世界大百科事典内の湖沼型の言及

【湖沼】より

…ドイツのティーネマンは,このように植物の生産と深層水中の酸素量,底生動物の種構成の間に密接な支配関係があることから,前者の湖をタニタルサス型(指標となる底生動物名),後者をキロノマス型として,湖を二つの型に分けた。
[湖沼型]
 山間にある深くて湖水が美しく澄んでいる湖では,一般に水中に栄養塩が乏しく植物の生産活動は著しく低い。深層水は夏でも溶存酸素が豊富である。…

※「湖沼型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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