湯島天満宮(読み)ゆしまてんまんぐう

日本歴史地名大系 「湯島天満宮」の解説

湯島天満宮
ゆしまてんまんぐう

[現在地名]文京区湯島三丁目

切通きりどおし坂の南の崖上にある。菅原道真・天之手力雄神を祀り、湯島天神の名で知られる。旧府社。湯島郷の鎮守とされ、社伝によれば、文和年間(一三五二―五六)創建で、文明一〇年(一四七八)太田道灌の再興と伝える。文明一八年に湯島を訪れた尭恵は「北野の御神」の野梅の香りを聞いて一首詠じている(北国紀行)。なお当社を太田道灌の勧請とする伝承もあるが、道灌が江戸城内に勧請した天神社は現千代田区の平河ひらかわ天満宮である。天正一九年(一五九一)には徳川家康から湯島郷内で高五石の朱印地を与えられ、近世には天台宗喜見きけん院が別当寺であった(寺社備考)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

百科事典マイペディア 「湯島天満宮」の意味・わかりやすい解説

湯島天満宮【ゆしまてんまんぐう】

湯島天神と通称。東京都文京区湯島に鎮座。旧府社。天手力男(あめのたぢからお)命と菅原道真をまつる。雄略天皇のときの創祀と伝える。道真は正平年間(1346年‐1370年)の合祀例祭は5月25日。ほかに梅祭(2月中旬)がある。
→関連項目元禄の大火文京[区]湯島

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